2011年4月17日日曜日

あした見る夢



熱く煮えたぎる黒い窯

多くの犠牲と共に徐々に冷めていった


目に見えぬ透き通った槍

多くの時間と共に少しずつ見えてきた


嘘や隠し事をゆっくり打ち明け

重い塊りは軽くなった


不安定なやじろべえ

いつの間にかダルマになった


バラバラになった思いと思惑

思いが強くて思惑は消えた


寒さに震た夜

暑さで眠れぬ夜になった


額の汗をぬぐいながら

汚れたタオルより真っ白なタオルが欲しいと思った


路頭に迷った二本足

路上に転がる積木を見つけた


積木を見つけた二本の手

また楽しそうに積み上げた


引き裂かれた小さな手

新しい大きな手に掴まった


鎖に繋がれた火を吹く野獣

天命をまっとうしこの世を去った


忘れていた大切なもの

いろいろ捨てたら大切なものだけが残った


曲がりくねった不便な道

壊れて離れて真っ直ぐになった



みんなの祈りは

みんなに届いた




それぞれがそれぞれの道を

ゆっくり歩き始めた




真っ直ぐに・・・